知ることの大切さ
心理カウンセラーって何をするひとですか?
よく聞かれる質問があります。
色々な答え方がありますが、私はいつも
「その方自身を知っていただくこと」
とお答えしています。
その答えに「えっ」と言われる方もいらっしゃいます。
どうやら皆さまが期待されているのは
「うつ病を治す」
「問題を解決する」
といった全てを解決するひと。
と、誤解されている場合があります。
私たち心理カウンセラーは、
全ての答えをもった完全な人間ではないのです。
皆さまと同様に、日々の生活に悩みを感じ、
人を妬み羨み時には自己満足のために行動し、
時には自分の力の無さに嘆き自己嫌悪に陥るただの人なのです。
でも、完璧でないからこそ、知りたいと思うのです。
クライエント(患者様)が何を理由に何に悩んでいるのか。。。
クライエント自身も本人が思っていること以外に原因があることを気づけずにいます。
私たち心理カウンセラーは、カウンセリングのなかで、クライエント自身が抱えている問題や、その問題を抱えるようになった切っ掛けなどを少しずつ紐解いて行きます。そして、その悩みの根本を探し、どうすれば解決できるかを一緒に考えていきます。
実はその解決方法などは、クライエント自身が知っている場合が多々あります。
クライエント自身の潜在化(意識していないこと)した思い・気持ちをカウンセリングのなかで顕在化(見える化)していきます。それが「その方自身を知っていただくこと」と考えています。
客観的に自分を見つめ直していただくことで、本来もっていた自分自身の答えを知ることができるのです。
弱くてもいいのです。自分勝手でもいいのです。完璧で無くてもいいのです。
でも、自分自身を知ることは避けてはいけないと思います。
本当の自分を知ることで、次のステップが待っているからです。
プロフィール
IT系企業にてSEとして従事、その後デザイン制作系の仕事に従事し、企業の問題解決や強み発掘を軸としたコンサル型広告物の制作に携わる。その間、心理カウンセリングと出会い知識・経験を積む。そして2014年春「本日晴天なり。」を立ち上げ、現在では心理カウンセリングを軸としたライフマネジメント事業と、Webコンサルティング事業に携わる。
○ 2014年日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー
メッセージ
私が心理カウンセラーになった理由
所謂勤務体系の厳しい業種に身を置いていたため、知人を含め私の周りには、メンタル的な病に悩まされる方たちがいました。そして、私自身もあるとき「ぷつっと」糸が切れるかのように心の病に陥りました。今までに感じたことのない不安。そして自己否定的な考え方。今いる自分自身が嫌になる。そんな状態でした。
そんな時に出会ったのが「心理カウンセリング」です。 実は私も「カウンセリング」が全てを解決してくれると思っていた一人です。そして、心理カウンセリングを学び、自分自身実戦することで今があります。 だいぶ話を省いてはいますが、どんなに完璧なアドバイスをうけ、変わりなさいと言われても変われないのが人です。私自身も「自分を知る」ことで、客観的に自分を見つめ、問題に対峙できる力をつけることができました。
カウンセリングを学び私自身が気づいたこと。それは今まで「損をしていたな」ということ。ビジネス的に表現をすると「機会損失」という表現になるかもしれません。 知っていれば解決できたこと、違う選択肢があることなど、今思えば多々あります。 しかし、遅かったとは思っていません。なぜなら知ることができたからです。
過去を振り向いて悔やむことでなく、過去を見つめて未来を見据えることができるかだと思います。遅いということはなく、「気づけた今を」大切にしていきませんか?