家族がうつ病になってしまった。

家族がうつ病に「なってしまった。」…
まさにこのような表現をされます。

誰もが予知せずに、自分自身、自分の身の回りに起きるまで対岸の火事と思っていた事です。
ご家族の皆さまにいつもお話しするのは、
クライエント(うつ病になられたご家族)とはなるべく自然に接することです。

・ いつも通りに
いつも以上に過敏になり過ぎないこと。自然にですね。

・ あれこれ口出はしない。
本人が一番考えています。本人から相談があれば、親身になってまずは話を聴いてあげてください。

・ 一番の理解者であること。
理解者であってください。存在を否定しないでください。存在を認めてあげてください。ただでさえ不安で一杯で、自分自身に自信がもてない状態です。家族に認められる、愛されているだけでも心が救われます。理解者であり味方であることを伝えてあげてください。

・叱咤激励をしずぎない。
頑張ってくださいね! みんな待ってます! など重すぎる激励は禁物です。
まず、本人自体は頑張りすぎるくらい頑張ってます。そこに「頑張ってください。」を大きなプレッシャーに繋がります。また、激励が効いて一時的にモチベーションがあがる場合もございますが、根本的な解決になっていないため、そのモチベーションはあとから急降下します。この落差がクライエントにとっては相当きついのです。

・焦らない。
うつ病は治らない病気ではありません。しかし、焦りは禁物です。直に結果を求めるのでなく、少しずつ確実で前進していることを噛み締めてください。3歩進んで2歩下がるなんて表現がありますが、まさにそのものです。時には、2歩進んで3歩下がることも、一気に5歩前進することもありますが、一喜一憂しないことが一番です。

以上です。
そして一番は、ご家族が無理なさらないとことです。
家族がうつ病になってしまったことで、そのご家族は心身共に負担が大きくなります。
ご家族の皆さまにも同じくお伝えしたいです。
頑張りすぎないでください。皆さま自身も一人の人間です。

一人で抱えすぎずに、知人友人にご相談。
または専門の機関、カウンセリングなどを頼ってください。